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エル・アルコラス、勝利でシーズンに別れ

ミケル・リコとの別れが印象的な夜、ウエスカはロスタイムにフアン・カルロスのゴールでレアル・ソシエダBに3-2で勝利

93分にフアン・カルロス・レアルがゴールを決め、ウエスカはホームでシーズンに別れを告げ、ファンに勝利をもたらすことができた。レアル・ソシエダBとの対戦が引き分けに終わると思われた試合でフアン・カルロスはフェレイロのアシストにより勝ち点3を確保した。しかし、この試合は結果以上にウエスカのクラブ史上最高の選手の1人であるミケル・リコのホームでの別れが印象的だった。キャプテンはチームメイトたちから胴上げされ、ウエスカのユニフォームを着てから2シーズン、183試合以上に出場し全力を尽くした選手に捧げようとスタジアムからもスタンディングオベーションが送られた。ミケル・リコにとって最後のホームゲームは前半セオアネとアンドレイ・ラティウのゴールで幕を開けたが、ハーフタイム後は、残留を目指すレアル・ソシエダBが同点に追いつくという展開に。しかし、ロスタイムのフアン・カルロスのゴールによりレアル・ソシエダBLaLigaSmartBank残留の可能性はゼロとなった

チームは立ち上がりからゴールを狙い、幸先の良いスタートを切る。この試合先発のガイチが最初のチャンスを迎えシュートを放つが、惜しくもオフサイドでプレーは無効となり、相手GKがセーブ。17分、モスケーラの高めのパスから、ガイチがボールを落とし、最後は2列目に入ったセアオネをアシストする形でウエスカの先制点が生まれる。セアオネが強烈なシュートを放ち、今シーズン14点目となるゴールを決める。このゴールはシャビ・アロンソ率いるチームを刺激、相手はすぐに反応し、4度の明確なチャンスを得てゴール前に迫るがそれを得点に結びつけることができない。チャンスの1つはカリカブルのシュートだったがこれはゴール角に当たり、アンドレス・フェルナンデスは素晴らしいセーブを2度見せる。しかしウエスカはレアル・ソシエダBのその数分の攻めから立ち直り、再びコントロールを取り戻す。ハーフタイム前にはアンドレイ・ラティウとホアキンのプレーからアンドレイ・ラティウがエリア内から低い弾道のシュートを放ち、これが本人にとってウエスカの選手として今シーズン初ゴールとなった。

後半、ピッチ上で何が懸かっているのかを理解するレアル・ソシエダBはプレスを強めて行く。後半開始早々の52分にはカリカブルのゴールで勢いづき点差を縮める。ガイチに代わりフェレイロが入り、その直後シスコ監督は2枚替えを行い、怪我から復帰したラゴ・ジュニオールと中盤にパブロ・マルティネスを投入。アンドレス・フェルナンデスがチームを支える。飲水タイム後、レアル・ソシエダBはできるだけ早く同点に追いつこうと狙いに行き、そして同点弾が決まる。78分、アルカインがオフサイドの可能性があるということでVARでプレーを確認した結果、わずかミリ単位の差でオフサイドではないとされ、2-2となる。勝利でサポーターに別れを告げたいウエスカと、自分たちの目的のためには勝利だけが必要なレアル・ソシエダB。そして試合はロスタイムに決着がつく。フアン・カルロス・レアルが逆転ゴールを決め3-2とした。