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JA

ロスタイムに勝ち点を逃す

ウエスカは1人足りない状態で同点に追いついたが、97分にベルモンテで敗れる(2-1)

ベルモンテでのウォーミングアップ中、稲妻と雷でアルバセテの空は真っ暗になり、まるでウエスカを待ち受ける試合の前触れのようだった。前半の失点はウエスカにとって大きな痛手となり、試合が終盤に差し掛かったところでのプリードの退場で反撃のチャンスが阻まれた。シガンダ監督は状況に応じてこのシナリオを適応させなければならなかったが、エスクリチェに対するPKをフアン・カルロスが決めるなど、雲間に光明を見出したように見えた。しかし、後半ロスタイム、ウエスカが勝ち点を死守しようとする中、勝利を手にしたのはアルバセテの方だった。

試合開始4分、ソコが最初の警告を出す。1人でGKの前に立ちはだかるが、相手GKはシュートを読み、これを阻止する。ウイングが最初のチャンスを逃し、アンドレスが素晴らしいセーブを見せた後、精度が上がったのはアルバセテの方だった。試合開始から15分が経過し、ウエスカのGKは再び身体を張ることになる。最初のシュートは見事にセーブしたが、ボールのリバウンドを止めることができず、ウエスカはアルバセテのピッチに降り続く雨の中を逆に漕ぎだすことになる。

エスクリチェはすぐにリアクションを見せ、ソコのクロスから鋭いシュートを放つが、GKに阻まれる。フロリアンも同点ゴールを狙うが、シュートはクロスバーを越えてしまい、ゴールネットを揺らすことはできない。ウエスカの選手たちはボールを奪いに行き、よく走ったが、ゴールを決めることはできなかった。

ハーフタイム後、シガンダ監督はオスカル・シエルバをダブルボランチに起用し、ティモールをセンターバックに戻す。その数分後にはジェラール・バレンティンとケビン・カルロスも投入される。しかしウエスカが明晰さを取り戻しつつあるかのように見えた矢先、ウエスカのコーナーキックの際にプリードが一発レッドカードで退場となる。ウエスカがこのまま何も勝ち点を獲得しないままアルバセテから去ると思われた矢先、エリア内でエスクリチェが足を踏みつけられ、PKを獲得、これをフアン・カルロスが決めて同点とする。しかし相手GKが早く動いていたため、2度PKを蹴らなければならなかった。

アルバセテは10人のウエスカを相手に引き分けでは満足せず、終盤にプレスをかけてくる。苦戦を強いられたこの試合で引き分けを守ろうとウエスカは秩序よりも強い心意気を見せる。しかし97分、アルバセテのとどめの一撃でスコアは2-1となり、ウエスカは敗れた。