シーズン初のホーム戦を勝利で飾る
SDウエスカがデポルティーボ・ラ・コルーニャ相手にアディショナルタイムのジェレミー・ブラスコ弾で勝利(2-1)。
エル・アルコラスでの新シーズンが幕を開けた。6.170人以上のサポーターが金曜夜の試合に集まり、間違いなく集まった甲斐があったと言えるであろう。SDウエスカはデポルティーボ・ラ・コルーニャ相手に終始90分間(ホームで勝ち点3を手にするにはアディショナルタイムまで待たねばならなかったので、正確には93分)全力で戦った。スタジアムでは数ヶ月ぶりに勝利の空気が漂い、勝ち点6のうち6という幸先の良いスタートがターニングポイントとなることを望む。願ったり叶ったりの出だしである。
エルチェ戦の結果は運が良かっただけでも単なる偶然でもなかったと、イダルゴ監督率いるチームは忠告していた。試合開始12分、ビララサのお膳立てからデビュー戦を飾ったセルジ・エンリクが惜しくもシュートを合わせられず。そのわずか4分後、ホアキンのクロスはヘディングで合わせられたが、今度は枠内を捉えられず。二回にわたるゴールチャンスという激しい立ち上がりから徐々にインテンシティは互角となるも、ハイボールを落ち着いてキャッチする以外に仕事がないほど、ホーム守備陣のパフォーマンスによってダニ・ヒメネスに手を煩わせる事はなかった。
先制ゴールの直前、ハビ・ペレスの素晴らしい個人プレーがソコへのスルーパスに繋がり、すでにDFを置き去りにした状態だったが、最後の最後でGKに先読みされた。SDウエスカが仕掛けた相手ゴールへの猛攻は、ゴールという形で報われた。エリア内でビララサがタックルを受け、PK判定。シエルバが外すことはなく、38分に先制ゴールを挙げた。45分に追加点を決めかけたところだったが、ソコのシュートはクロスバーを超えていった。
ハーフタイム直前に大きなゴールチャンスを決め損ねた一方で、後半が始まると今度はデポルティーボが同じ運命を辿る。ダニ・ヒメネスと1対1を迎えるも、シュートは枠外。後半の立ち上がりからポゼッションで勝ち、後に53分に同点ゴールを決めるガリシア州チームの宣戦布告だった。試合は振り出しに戻り、イダルゴ監督はテコ入れをしようとベンチに目を向けた。ジェラール・バレンティンとイケル・コルタハレナを投入し、早速チームにリアクションを起こしより驚異的な攻撃が出来あがった。ジェラールがスピードで相手を抜き、エリア中央にあげたクロスにエンリクが合わせるも、ボールはクロスバーを超えていった。
ゲームスピードのギアが一段上がり、イダルゴ監督は再び交代カードを切った。ルベン・プリードがトニ・アバドに代わり、ウーゴ・バジェホがホアキンの代わりを務めた。65分ものハードワークの末、チームをリフレッシュさせた。しかし、相手プレーヤーの負傷により試合のテンポ感が遅くなる一方で、相手がDFの背後を突いたパスから鋭いシュートを一閃。しかし、ダニ・ヒメネスが救世主セーブを披露。85分、勝利に導く一撃をもたらすべくアイマールの投入により、イダルゴ監督は交代カードを使い切った。
そして、その一撃はゴールという形で姿を現した。アディショナルタイム6分の半ば、前節と同じくコーナーキックから。ファーに蹴られたボールをプリードが折り返し、あとはジェレミー・ブラスコが押し込むだけだった。アルコラスに集まった全員が狂喜乱舞し、牙城となるべく1つ目の石を積み上げた。









































