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ラス・パルマスとの対戦で最少限の敗北

ウエスカはグラン・カナリア島のスタジアムで素晴らしいスタートを切ったが、セットプレーでのゴールに敗れる(1-0)

ラス・パルマスには十分あった効率性がウエスカには欠けていた。手ぶらではない状態でグラン・カナリアのスタジアムを後にすることができたはずだった。しかしコーナーのセットプレーからのゴールはウエスカの野心にとって致命的となり、試合開始時の良い時間が無駄となった。ゴールが入っていればウエスカの最悪の結末となった脚本を変えることができたはずだった。

クコ・シガンダ監督はラス・パルマスのポテンシャルを抑えようと、先発メンバーを3人変更した。ビララサをウイングバックに置いた5バックシステムを起用し、中盤はティモールがクリスティアンとコンビを組み、カンテを攻撃の中心に置いた。そしてそのカンテはわずか2分で最初のチャンスを得る。高い位置からのプレスで自陣でラス・パルマスのビルトアップを妨害することには成功するが、それをゴールへの明確なシュートにつなげることができない。これはカンテの連続した3度のシュートの一番最初のシュートだった。その5分後にもゴール前数メートルのところからシュートを放ったが、連携する選手がおらず、シュートは大きく枠を外れる。

3目のシュートは運よくボールはゴールネットを揺らす。最初の数分間ボールの扱い方に極めて優れていたホアキンの素晴らしいアクションからの横パスをカンテが押し込んだが、オフサイドと判定され無効ととなる。ウエスカはグラン・カナリア島でのこの予想外の展開をあきらめず、再びホアキンが素晴らしいアクションでビララサにクリアなパスを出したが、ビララサのシュートはクロスバーを越える。

この数分間のハードワークは実を結ばず、そしてラス・パルマスは少しずつ目を覚まし、輝きを増していく。その時アンドレスが現れ、彼の手が何度か鍵となる。39分、ビエラのヒールキックにGKの手は届かなかったが、シュートはポストに当たる。

ウエスカは猛攻に耐え抜いたが、最後の恐怖の時間がまだ残っていた。ホアキンが素晴らしい個人技でドリブルの後、低い位置からシュートを放つが、GKにキャッチされ、スコアボードが動かないまま前半が終了する。

そして後半、ウエスカは力強くピッチに現れ、エリア内に何度かスルーパスを出し、カンテにつなげようとする。しかしそのわずか3分後、ウエスカの計画は予想外の形で破綻する。コーナーキックがニアポストのフロリアン・ミゲルに当たって跳ね返り、それがゴールネットを揺らし、ラス・パルマスが先制する。

クコ・シガンダ監督は3枚替えを行い、ジェラール・バレンティン、ダニ・エスクリチェ、橋本拳人を投入し、反撃を試みる。しかしラス・パルマスは自分たちのやりたい所で試合を進め、カウンターで2点目を狙う。ウエスカはフロリアンに代わりカリージョを投入し、同点ゴールを目指す。そしてカリージョはGKがゴールライン際で外に出るのを防いだボールを拾いチャンスを得るが、シュートは打てず、チームメイトも見つけられない。ウエスカは最後の交代枠でエンゾ・ロンバルドを投入し、ゴール前に迫る時間もあったが、正確なラストパスが出せず、最後のコーナーキックではGKアンドレスまでもがピッチを上がっていったが、スコアは1-0のまま動かず試合は終了した。