ウエスカ、再びエル・アルコラスで勝利を祝う

勝利への欲求は時にはモチベーションとプレッシャーの間で両刃の剣となる。ウエスカは主導権を握ろうとピッチに立ったが、時が経つにつれてミランデスがチャンスを作りだし、統計的には互角となる。5分、ホアキンが最初のチャンスを得る。個人技でゴールラインまで持ち込んだが、ゴールエリア内にパスを出そうとした際に相手ディフェンスとぶつかってしまう。ミランデスは反撃に出て前進し、ウエスカのディフェンスを試そうとするが、他のチャンスと比べて精度に欠ける。

25分を過ぎた頃、ウエスカでのデビュー戦を飾ったオベングが試合の流れを変えるチャンスを得る。ディフェンスからボールを奪い、クロスシュートを放つが、これはわずかに枠を外れる。ミランデスは反撃に出るが、GKアンドレスがライン上でクリアし、0-0のまま、ハーフタイムを迎える。

ハーフタイムでの叱咤激励が効いたのか、ウエスカは後半開始後一気に力をつけていく。クリスティアン・サルバドールの強烈なシュートはわずかに枠を外れる。その数分後、素晴らしいカウンターからホアキンがエリア内に入るが、これはフィニッシュできず。クコ・シガンダ監督は3枚替えを行い、フアン・カルロス・レアル、橋本拳人、カリージョに代えて、デビュー戦となったハビ・マルティネス、ティモール、ジェラール・バレンティンを起用する。ピッチで落ち着くまで数分を要し、ミランデスはその隙にゴールを狙うが、アンドレスと枠に阻まれる。

しかし機敏なハビ・マルティネスを中心にチームは作動し始め、それが効を奏してジェラール・バレンティンがエリア内からシュートを放つが、ぎりぎり相手GKがセーブ、そのクリアボールにホアキンはわずかに届かない。しかし何としてもゴールを決めなければならないウエスカは、前回のホームゲームと同じようにオーバーヘッドでのゴールが決まる。ウエスカでのデビュー戦を飾ったオベングがエリア内で背中を向けたままシザースキックでフィニッシュ。勝利を確かなものにするためクコ・シガンダ監督はシステムを3バックに変え、オベングとホアキンの代わりにカンテとビララサを投入する。

ウエスカは積極的に前進し、ボールを持ち続け、重要な勝ち点３を獲得した。再びホームで勝利を収め、エル・アルコラスは要塞であり続けている。これでウエスカはホームゲーム無敗記録を12に伸ばした。