アンドラ国立競技場で痛恨の結末
SDウエスカはアンドラ戦の終盤、セットプレーの失点から敗北を喫した(1-0)。
アンドラの国立競技場、エスタディ・ナシオナルでイダルゴ監督率いるSDウエスカには残酷な結末が待っていた。アディショナルタイム寸前、直接ゴールを狙っていたわけではなかったフリーキックがネットに吸い込まれ、分け合う運命と思われた勝ち点はホームチームがかっさらっていった。拮抗した90分の末にアンドラが残留争い直接対決に制し、アウェイ戦に移動した100人以上のSDウエスカサポーターの間には沈黙が流れた。
前節スタメンだったオベンの負傷、そしてニエトの出場停止により、イダルゴ監督はエスタディ・ナシオナル・デ・アンドラでの試合に臨むメンバーを変更せざるを得なかった。ウーゴ・バジェホが攻撃の中心となり、左サイドはビララサが代わりを務め、さらにオスカル・シエルボが橋本拳人の代わりに先発に復帰した。
スタメン3選手の入れ替えで臨んだSDウエスカは、序盤からホームチームと対等に戦った。アンドラは普段と変わらず、ポゼッションを譲らず、徐々にボール支配率で上回る。しかし、前半25分にコーナーキックで合わせたヘディングと前半終了間際に迎えたゴールチャンス以外にアルバロ・フェルナンデスを脅かすことはなかった。
一方、SDウエスカはジェラール・バレンティンのドリブルを必要としていたが、チームメイトは彼にボールを供給できていなかった。また、彼もホアキンやウーゴと繋ぐことができていなかった。後半開始早々、ハビ・ミエルが遠くから強烈な左足シュートを一閃。ゴール隅を狙ったミドルシュートは後少しで枠をとらえなかった。流動的サッカーを展開するアンドラに対抗しようと、イダルゴ監督はベンチを動かす。ハビ・ミエルと負傷したウーゴ・バジェホに代えて橋本拳人とボリバルを投入した。
セットプレーからチャンスを作ろうと、ホアキンがゴールを狙ったが、シュートはポストをかすめた。橋本拳人が迷わず狭い角度から打ったシュートはDFが阻止。79分、ペナルティマークでボールをトラップしてからゴールを狙うも、今度はキーパーが立ち塞がった。しかし、アンドラも特別ゴールチャンスを迎えることはなく、最後の10分は攻防の展開が続いた。残り5分、オープンな展開で切られた最後の交代カードはエンソ・ロンバルドとマヌ・リコだった。その瞬間、フリーキックからエリア内にクロスが上がった。セルジ・サンペールがヘディングで合わせてネットを揺らし、SDウエスカに反撃の時間は残されていなかった。






















