アウェイで圧倒的不利な状況での敗北
SDウエスカはレバンテUD相手に開始1分で失点した上、65分間数的不利で戦い、2-1で敗れた。
シウタ・デ・バレンシアでの試合は開始早々、SDウエスカに暗雲が立ち込めた。30分も経たずスコアは1-0、人数は数的不利と、レバンテのホームを訪れたイダルゴ監督率いるチームの希望を打ち砕くシナリオが出来上がってしまった。しかし、1時間以上10人でのプレーを余儀なくされたものの、SDウエスカは誇りをかけて最悪のシナリオで勝ち点奪取という奇跡を起こそうとした。「No reblar」(絶対に諦めない」の精神が試されていたが、ついに逆転は実現しなかった。
いくら残り時間が大量にあるとはいえ、試合開始1分の失点は大きなショックだ。SDウエスカは早速反撃を試みたが、ペナルティアークでこぼれ球に反応したハビ・マルティネスのシュートはクロスバーを越えていった。DFラインは組織的守備より勢いでホームチームの猛攻を抑え、落ち着きを取り戻した。しかし、30分も経たずして数的不利を余儀なくされるのは序盤の失点以上に受け入れ難い痛手と言える。しかも、ピッチ中央でボールを運ぶ橋本拳人に対し、1発レッドの対象になるプレーを見たと言い張るのは主審だけだった。
さらに、ジェラールがハムストリングを痛め、試合前から人手不足を訴えていたアントニオ・イダルゴ監督率いるチームにさらなる追い討ちをかけた。フアンホ・ニエト、オスカル・シエルバ、ラファ・トレサコ、ルベン・プリードの負傷に加え、アボウ・カンテとハビ・ミエルも試合2日前の練習で負傷し、SDウエスカの招集リストに大きく影響していた。カルロス・アルバレスのミドルシュートからレバンテの2点目が決まり、傷口は広がり続ける。ハーフタイムはチームに落ち着きを与えた。
後半はコルタハレナとウーゴ・バジェホの途中出場で開始。まさしく後者がエリア内で倒れ、主審がPKと判定。アンドレス・フェルナンデスを前にオベンは外さず、点差を縮めチームに希望の光を与えた。コルタハレナが同点ゴールを決めかけたが、ゴールラインまで進んだバルボアが出したマイナスのクロスに合わせたシュートは枠を捉えられなかった。
レバンテは数的有利を武器に、まさに自分たちに有利とはいえない試合のペースを落とすことに成功した。一方、アルバロ・フェルナンデスがミドルシュートを防ぎ3点目を阻止した。より攻撃的な選手を入れようと、イダルゴ監督はアレックス・バルボアの代わりにロンバルドを投入。窮地に立たされた試合で最早失うものより得るものの方が大きかった。シウタ・デ・バレンシアに駆けつけたSDウエスカのサポーターは応援を止めず、イダルゴ監督はボリバルとジェレミーの交代で交代枠を使い切り、プリードはフォワードでプレーするなど様々な方法を用いたが、万事は休した。

