ラ・ロサレダで貴重なドロー
80分にPKをセーブしたアンドレス・フェルナンデスの活躍がマラガCFとの引き分け(0-0)の鍵となった。
守護神アンドレスの活躍でSDウエスカがアウェイで勝ち点1を獲得した。試合終了まであと10分というところで、ルベン・カストロのPKをセーブし試合の流れが変わるのを防いだGKアンドレスは、何としても勝ち点の欲しい、目下好調のマラガを相手に、SDウエスカの守備力を見せつけた。
チームの残留争いの応援にかけつけたサポーターでロサレダスタジアムは超満員だった。両チームにとって喉から手が出るほど欲しい3ポイントのかかった大事な試合だ。立ち上がりからアンドレスのゴールに向かって果敢に仕掛けるマラガとの激しい攻防が見られたが、ハーフタイムが近づくにつれウエスカが徐々にいい攻めの形を作りはじめる。実際、前半はアンドレイ・ラティウがサイドから何度か相手のディフェンスをパワーで抜き去り、元ウエスカのルベン・ヤニェスが守るゴール前に攻めあがったのを除けば明確なチャンスはなかった。
後半開始早々にアンドレイのシュートがクロスバーを越えたのがウエスカの最初の“警告”だった。さらに彼の放った枠内へのシュートがこの試合一番の得点チャンスだったが、GKに当たってラ・ロサレダスタジアムが息を飲んだ。シガンダ監督は、オスカル・シエルバに代えてトメオ、ハビ・マルティネスに代えてエンツォ・ロンバルドを投入する。ルベン・カストロがエリア内で明確なゴールチャンスを得ると、スタジアムにつめかけた2万7000人以上のマラガサポーターが目を覚ましたようだった。だが、後半も中盤に差し掛かるあたりから、SDウエスカが再び試合を自分たちのペースに戻す。
73分には、マルク・マテューに代わってビララサ、カンテに代わってオベングが入った。ロサレダスタジアムは時間切れを意識して熱くなる。その後、この試合最大の山場が訪れる。VARがエリア内で選手が倒れた一つ前のプレーを主審のロペス・トカに指摘し、主審はこのプレーをPKとジャッジした。そして80分、GKアンドレスがルベン・カストロのPKを止めた。
ピッチでは最後の10分間の狂騒が繰り広げられた。必死に攻めるマラガに対して、SDウエスカは守備に徹し、シガンダ監督は最後の交代でフアンホ・ニエトを入れる。6分のアディショナルタイムで、SDウエスカのベンチに2人の退場者が出た。マラガのほとんど絶望的な攻撃をもちこたえたウエスカはアウェイで貴重な勝ち点1を獲得した。