勝ち点3以上に値する勝利
アディショナルタイムのオベン弾により、SDウエスカはエル・アルコラスで開催されたADアルコルコンとの直接対決を1-0で制した。
93分、SDウエスカの選手たちがサミュエル・オベンのゴールを祝い歓喜の輪を作ったが、このゴールがチームにとってどれだけ意味を持つか物語っている。ゴールのタイミング、ADアルコルコンが直接ライバルであること、そして何よりチームを降格圏から脱出させた。これらの理由から、この土壇場での勝利は、ロッカールームと応援を止めなかったエル・アルコラスの士気にとって勝ち点3以上に値する。
試合前から漂っていた雰囲気を前にアントニオ・イダルゴ監督は、2度目の招集でエラディのスタメン起用を決めた。ジェレミー・ブラスコが復帰し、わずか6日前にビジャレアル戦で戦ったスタメンと比較して2選手の変更があった。
前節はSDウエスカが立ち上がりからゲームを支配し、力強いプレーを見せたが、今回は拮抗した展開だった。ADアルコルコンはハイプレスで SDウエスカを押しとどめようとしたが、時間の経過とともにイダルゴ監督率いるチームがスペースを見つけ出し隙を突いた。最初のゴールチャンスを迎えたのは、ホアキンだった。ペナルティアークでこぼれ球を拾い、シュートはクロスバーを超えていった。
ADアルコルコンは次のアクションで反撃に出る。ハビ・ペレスのシュートに対しアルバロが午後初のセーブを強いられた。30分を過ぎた頃、我がキーパーがニアを狙ったシュートを防ぎ、再び決定的な役割を果たした。相手ゴールに最も近づいていたのはビララサだった。前節のSDウエスカ弾に繋がったフリーキックとよく似た、ほぼゴールラインに近いフリーキックを放ったが、今回はわずかに枠を外れた。
後半は試合開始と同じスコアで開始したが、今度はSDウエスカが主導権を握ろうと躍起になった。こうして相手ゴールを脅かすまでに近づいていった。後半開始早々、イダルゴ監督がベンチを動かす前にシウバが放ったフリーキックに、ルーレイロがもう少しで届くところだった。その直後、ジェレミーとウーゴ・バジェホに代わって、ニエトとロンバルドが出場した。
ディフェンスの裏をとったエラディが左サイドから上がったクロスに合わせ、ホームデビュー戦でゴールに迫ったが、GKの好セーブに阻まれた。残り20分、コルタハレナとオベンがピッチに立ち、ラスト10分にはカンテラーノのラファ・トレサコがピッチに立った。両チームともに勝ち点の分け合いでも降格圏から脱出できたが、お互いに勝利を目指し終盤はテンポも速くなっていった。コルタハレナがゴールを押し込むだけと思われたシーンでは、エル・アルコラスの全観客が席を立ちかけていたが、ADアルコルコンのGKが奇跡的なセーブでゴールを防いだ。即座にカウンターから決勝点を狙うも、これはアルバロが阻止。
こうして、アディショナルタイムに突入し勝ち点を分け合う運命と思われた試合で、オベンが救世主として降臨した。ジェラール・バレンティンがクロスを上げると、コルタハレナがわずかに触れ、オベンが脇腹でボールをゴールネットに送った。試合が終わると、エル・アルコラス全体が「Sí se puede」(残留できる)コールを浴びせながらチームに別れを告げた。もはや疑う者は誰もいないからだ。




