ラ・セラミカで引き分け
SDウエスカはビジャレアルBと対戦し、試合開始早々に先制するも、1-1で勝ち点1に甘んじた。
リーグ最下層の競争が厳しくなる中、両チームにとってはほとんど役に立たない勝ち点と言える。しかし、70分間1点リードしていただけに、SDウエスカとビジャレアルBの勝ち点の分け合いは、前者にとってより後味の悪い勝ち点だった。100人以上のサポーターと共に、素晴らしいスタートを切ったものの、試合終盤にリードを失った。
ビジャレアルのBチーム相手に勝ち点の必要性を肝に銘じ、SDウエスカはラ・セラミカで立ち上がりから先制弾を奪おうと牙を剥け臨んだだけに、予想外の結末だった。今回は努力が実るのに時間はかからなかった。試合開始から12分、ビララサが放った完璧なフリーキックをGKが防ぐも、こぼれ球がDFに当たりゴールネットに吸い込まれた。ジェラール・バレンティンがゴールライン付近のペナ外で得たファウルを活かし、素晴らしいフィニッシュを成し遂げた。
こうしてSDウエスカは先制したが、その前にすでに2回に渡りゴールチャンスを迎えていた。まず、橋本拳人のヘディングシュートがGKの両手に。その直後、ジェラール・バレンティンがエリアにクロスを上げ、ハビ・マルティネスがスルーしたが誰も合わせられず。
スコアにも反映されていたように序盤はアウェイチームの優位性が目立ったが、徐々に試合は拮抗した戦いになっていった。ビジャレアルBが初めてゴールチャンスを迎えたのは27分、ファーに上がったクロスに対し、プリードがなんとかコーナーにクリア。SDウエスカは相手に主導権を握られる場面もあったが、素晴らしいボール奪取の連続から相手ゴールに向かって前進する場面では、相変わらず鋭いプレーを見せていた。30分が過ぎた頃、ジェラール・バレンティンがエリア外からゴールを狙ったが、強烈なシュートはわずかに枠を外れた。
ハーフタイム突入前、アディショナルタイムにホームチームが猛攻を仕掛けGKアルバロからゴールを奪った。しかし、VARチェックを受けてトラップの際にハンドを犯したとしてゴールは取り消された。命拾いをしたSDウエスカは、1点リードを守りながらロッカールームに戻っていった。
後半もホームチームはプレスをかけ続け、イダルゴ監督率いるチームのビルドアップを妨害。パスの正確性が前半と比べて失われつつあった。ただし、苦しみながらも耐える力を見せた。67分、監督はダブルチェンジでベンチを動かした。ウーゴとハビ・マルティネスに代わり、コルタハレナとオベンが出場した。しかし、SDウエスカが主導権を握ろうとしていた矢先に、ビジャレアルBは72分、カウンターからディフェンスの間にスペースを見つけたパスクアルが完璧なフィニッシュを決め、同点に追いついた。
残り15分、引き分けは両チームにとって望ましくない結果だった。またしてもビジャレアルBが追加点を決めかけたが、同点弾と同様のシュートはGKアルバロの左に逸れていった。イエローチームがSDウエスカのエリア付近で簡単にパスを繋げていたため、イダルゴ監督はジェレミを下げ、新たな2枚交代で守備を強化した。加入公表から48時間後、エラディのデビュー戦となった。
お互いにゴールチャンスを幾つか迎えた展開だったが、フォワードにとって夢に描いたデビュー戦とはならなかった。1-1のスコアを動かすことはできず、試合はそのまま終了した。





