エル・アルコラスが新たな勝利に震える
アスルグラナスはプリード、エラディ、コルタハレナのゴールでブルゴスCFを3-0で破り、無敗記録を9試合に伸ばした。
熱狂的サポーター達が集ったエル・アルコラスで、3-0という輝かしいスコアが反映するような快勝は咄嗟に思い浮かばない。順風満帆なSDウエスカは追い風を受けながらペースを緩めるつもりはないようだ。9試合無敗、8試合クリーンシートで勝ち点を積み重ね続ける。今回の対戦相手はプレーオフ圏内のブルゴスCFだったが、プレーを楽しみ、観客も楽しませたアントニオ・イダルゴ監督率いるチームを相手になす術はなかった。
その理由として、エル・アルコラスは試合の序盤から既に楽しんでいるようだった。サポーターがまだ席に座り始めていた頃、ジェラール・バレンティンが十八番の個人プレーからクロスを上げ、ウーゴ・バジェホがヘディングで合わせ早速チャンスを迎えたが、シュートは相手DFに当たった。アスルグラナスがピッチで宣戦布告をし、結果がスコアに反映されるまで10分しかかからなかった。まず、ビララサがフリーキックからエリアに送ったボールは、相手DFがかろうじてコーナーにクリア。コーナーキックを蹴ったのはFKと同じく背番号20番のビララサ。ファーに上げたクロスにキャプテンが合わせ、1-0とした。プリードは今季初ゴールを決め、先制ゴールという形でチームに大きなアドバンテージを与えた。
たかが1点、されど1点。イダルゴ監督率いるチームはブルゴスに自陣への進入を許すも、オフェンスの根源からプレーを遮りゴールチャンスを許さず、1点リードを上手く守っていた。対して、相手ができていなかったことをSDウエスカは相手エリアで実現できていた。前半20分、ハビ・マルティネスがペナ角から強烈なシュートを放ち、相手GKが辛うじてセーブ。30分が過ぎようとしていた頃、橋本拳人がヘディングで2点目を狙ったが、シュートはクロスバーを越えていった。
前半が終わり、ロッカールームの行き来が展開を変えることは無かった。SDウエスカは自陣の最前線でボールを奪うことに成功し、素早いカウンターからゴールチャンスを作ることができていた。こうして、複数のゴールチャンスを迎え猛攻の印象を与えると、エラディが個人記録を伸ばす追加点を決め2-0とし、チームに安心感を与えた。ジェラールがエリア外から強烈なシュートを放ち、GKに弾かれたが、こぼれ球を見逃さず押し込んだ。本人にとっては3点目、エル・アルコラスでは2試合連続のゴールだった。
ブルゴスは二度に渡りコーナーキックから点差を縮めるチャンスを迎え、警告を発した。1本目はニアポストを狙ったシュート、2本目はオリンピックゴールで脅かそうとしたがクロスバーに嫌われた。こうして残り20分、アウェイチームにとって最高の時間帯が始まった。イダルゴ監督はベンチを動かし、エラディ、ウーゴ・バジェホ、ハビ・マルティネスを下げ、オベン、バルボア、負傷から復帰したホアキンを投入した。SDウエスカはアウェイチームの猛攻に耐え、まだ有終の美を飾れる時間が残っている中、残り10分の時間帯に突入した。86分、コルタハレナが右サイドから届いたボールをネットに流し込み、3点目となるダメ押しゴールを決めた。スタジアムは歓喜を爆発させ、アディショナルタイムに入る前からアカペラでイムノを合唱し出した。試合終了のホイッスルが鳴った後は、幸せが充満していた。それもそのはず、残り10節、勝ち点40という状況で次戦のアルバセーテ戦に臨む。















