エル・アルコラスでほろ苦い引き分け
SDウエスカと直接ライバルのSDアモレビエタが、前者のホームで試合開始スコアを動かせず試合を終えた。
最後までトライし続けたが、今回はアディショナルタイムにご褒美をもらうまで至らなかった。SDウエスカはアモレビエタを相手に勝ち点1に甘んじた。拮抗した順位争いによって気を抜けない状況で、直接ライバルを相手に引き分けは満足できるものではない。試合終盤、SDウエスカはこれまで苦戦していた縦への突破に成功し、ホアキンが相手ゴールを脅かしたが、アウェイチームのGKが英雄となり報われずに終わった。
前半30分、ジェラール・バレンティンのクロスにファーでプリードがヘディングシュートで合わせ、先制点となりそうだったが、アモレビエタのGKに防がれた。試合初の枠内シュート。それまではSDウエスカが主導権を握りながらも、攻撃性に欠けるポゼッションが延々と続いていたテンポを加速させた。キャプテンが迎えたゴールチャンスによってチームメイトはようやく目を覚まし、ジェラール・バレンティンを探すようになり、より簡単にバイタルエリアに接近できた。アモレビエタも敵陣でプレーする時間帯も増えたが、アルバロ・フェルナンデスを脅かすことはなかった。
2度目の警告を放ったのは、ビララサだった。ペナルティアークから左足でシュートを放つが、これはクロスバーを越えてしまった。ハーフタイム直前、エラディもミドルシュートを狙ったが、大きく枠を外れた。後半は、開始直後イダルゴ監督率いるチームが続けてチャンスを迎えた。オベンのやや強引なフィニッシュはディフェンスに阻まれ、続けてジェラール・バレンティンのクロスにはオベンも後ろで構えていたウーゴ・バジェホも合わせられなかった。
アモレビエタが反撃に出ると、2度に渡りアルバロがチームを救わざるを得なかった。数分間だったが、集中力に欠いていた。イダルゴ監督はリアクションを求めベンチを動かし、フアンホ・ニエト、ウーゴ・バジェホ、エラディに代えて、ブラスコ、エンソ・ロンバルド、ホアキンを投入した。エンソとホアキンのコンビネーションで、前者のスルーパスがGKとの1対1を膳立てしたが、ホアキンのシュートコースはGKに読まれた。また、アモレビエタも瞬時に反撃しようとシュートを放つが、これは枠を外れた。
インテンシティが激しくなるにつれ、監督はイケル・コルタハレナに代えてハビ・マルティネスを投入し、最前線で新たなスペースを見つけ隙をつこうとした。ホアキンがエリア内に素晴らしいクロスを入れると、ジェレミーとプリードが合わせそうになった。その結果生まれたコーナーキックで、ルーレイロがこぼれ球を押し込もうとしたが、これもGKがキャッチ。試合終了間際の10分間、イダルゴ監督はワントップを変えオベンに代えてボリバルを投入。SDウエスカはホアキンが試合の運命を変えるところだったが、またもや相手GKに阻まれ、結局勝ち点1に甘んじた。



