
アラゴン・ダービーでドロー
ウエスカ対サラゴサは1-1で引き分け。キャプテンの退場で両チームとも前半1人少ない状態に
このアラゴン・ダービーで勝者はいなかった。ウエスカとサラゴサはエル・アルコラスで引き分けた。前半、試合はあまりにも泥沼化し、両チームともピッチ上10人となり、両チームのファンも完全に満足してスタジアムを去ることはできなかった。
エル・アルコラスでの前半は間違いなく2人の監督のプランにはなかった。両チームともキャプテンが一発レッドで退場となり、引き分けという結果で両チームとも満足することなく試合が終了したからだ。
試合開始早々両チームともゴール前に迫り、統計上は互角となるが、最初の明確なチャンスはウエスカの方だった。13分、オベングのシュートは枠に当たる。フアン・カルロスがエリア内に入りチャンスを得たもののDFに阻まれ、そのリバウンドからオベングがクロスを上げるが、ボールはファーポストに当たって大きく外れる。ティモールがそのリバウンドを拾い強烈なシュートを放つが、これはクロスバーを越える。
ウエスカは快適に感じ始め、相手エリア内へ素早く侵入するジェラール・バレンティンのポテンシャルを最大限に活かし、エリア内で常に積極的なオベングを探し、サラゴサのゴールエリアに迫るようになる。そしてウエスカがその攻撃力を発揮していたまさにその時、ジュリアーノ・シメオネへのタックルにより、キャプテンのプリードに一発レッドが出される。
ピッチ上の主力選手を失い、ウエスカにとっては大きな打撃となる。そしてその直後、サラゴサはベベのゴールで先制する。アラゴン・ダービーでウエスカの未来は暗いと思われたが試合は新しい展開を見せる。
主審のロペス・トカが再びレッドカードを提示する。今度はサラゴサのキャプテンであるアルベルト・サパテㇽがオスカル・シエルバへのタックルで退場となる。これで両チームともピッチ上の選手の数は同じになり、ハーフタイム直前にスコアボードも同点となる。アンドレイ・ラティウの強烈なロングシュートはGKクリスティアン・アルバレスに阻まれたが、オベングがリバウンドを拾ってゴールに押し込み、ウエスカは同点に追いつく。
オベングのゴールで前半は終了し、後半もその勢いのままオベングはボールを持ちラティウのシュートをお膳立てするが、惜しくもこれはライン上で相手ディフェンスにクリアされる。ラティウはゴールを逃してしまったものの素晴らしい輝きを見せ始めて右サイドから何度も攻め、GKクリスティアン・アルバレスは何度も介入しウエスカの追加点を回避する。
シガンダ監督はプリードの退場で空いたディフェンスの穴を埋めるためベンチを動かし、ホアキンに代えてルベン・プリードを投入、次に試合終了残り15分のところで橋本拳人とマルク・マテウを投入する。ピッチに入って早々マルク・マテウが素晴らしいコーナーキックを蹴るが、残念ながらゴールにはならず。その数分後ウエスカは、フロリアンがシュートを放つがこれはGKクリスティアン・アルバレスが好セーブを見せる。サラゴサはジュリアーノ・シメオネのシュートに期待するが、GKアンドレスが介入することもなく、試合は1-1のほろ苦い引き分けに終わった。






































