
エル・アルコラスで痛恨の一撃
SDウエスカが、CDエルデンセ戦でアディショナルタイムの失点により敗北(0-1)。
残酷なシナリオは再び繰り返された。SDウエスカは、アディショナルタイムに勝ち点を取りこぼしてしまった。引き分けのまま試合は終わると思われた矢先、最後のプレーが勝敗を分けた。試合終了後の選手たちの落胆した表情は、胸を抉られるような痛みを表していた。3連敗を喫したチームにとっては散々な1週間となった。
前半の立ち上がりは理想的な展開ではなかった。しかし、徐々にパフォーマンスを向上させ、アディショナルタイムの5分間はエルデンセのエリアを攻めていた。実際、SDウエスカが先制していてもおかしくなかった。コーナーからのオベンのシュートを防いだのはポストだった。そして、こぼれ球をジェレミーが押し込もうとするもDFにユニフォームを引っ張られ、届かず。それまではポゼッションを譲り合い、ゴールチャンスも迎えていなかった。このプレーがターニングポイントとなり、チームにエンジンがかかった。以降、SDウエスカは相手のエリアに多数のクロスを上げるも、正確なシュートを合わせられなかった。是が非でも勝たねばならないというプレッシャーが邪魔していたのかもしれない。
前半のパフォーマンスを維持しつつ決定力も発揮できることを意識し、後半に突入。コーナーからプリードが合わせるも、キャプテンのヘディングはクロスバーの上を超えていった。一方、エルデンセはGKアルバロのゴールに迫り始める。しかし、最後の砦ジェレミー・ブラスコが全てのゴールチャンスをクリアし、失点を防いだ。
反撃のタイミングを狙い、橋本拳人とホアキンの代わりにハビ・ミエルとエンツォ・ロンバルドが入った。しかし、アウェイチームの猛攻が止むことはなかった。60分、GKアルバロの好セーブとクロスバーが先制弾を防いだ。その直後、カンテとバルボアが投入された。試合終了まで15分を切った頃、SDウエスカはノリノリのエルデンセを押さえ込むことに成功していた。終盤であわよくば決勝点を奪えたらという希望を持ち、最後の交代枠はトレサコによって使い切られた。
88分、エリア内での転倒から主審がPK判定。結果的にVARによって取り消されたが、これによって11分の延長を余儀なくされた。しかし、SDウエスカにはさらに残酷な結末が待っていた。アディショナルタイム6分、カウンターからソベロンがボールをネットに突き刺した。主審の笛が鳴った後、SDウエスカの選手達は芝生に倒れ込んだ。






















